2014.9.29
茨城アイガモ水田トラストの「常陸秋そば」も日一日と成長しております。
房の下の方にソバの実が形作られてきました。
もうイッチョ前のソバの実の形をしています。
実の外側を果皮と言います。
ソバは一粒の種から平均20粒のソバが実ります。
一本のソバに生る花の数は、ざっと数えても50や100はくだらないので、ほとんどの花は結実しないまま終わってしまうのでしょうね。
さて、写真のソバは何個の実を付けることが出来るのでしょう。
楽しみです。
2014.9.28
収穫が済んだ田んぼを直ちに耕耘して、藁と土をよく混ぜて腐熟を促します。
この作業は、有機農法だろうが慣行農法だろうが必須です。
これをサボると後でひどい目に遭います。
台風などの大雨が降った際に、切ワラが流されて端の方に堆積します。
するとその堆積ワラが腐って、次の年に稲を植えても根が腐って死んでしまったり、運良く稲が生き残ったとしても今度はチッ素過多で倒伏の憂き目に逢います。
一度濡れたワラは重くて、田んぼ一面に広げることなど、想像もできません。
でもそうなった時は、自分の手抜きの事をブツブツ悔いながらでも、やるしかないのです。
備えあれば 憂いなし
手を抜いた 後に来る付け 倍返し
ソバの花を見ていると不思議なことに気付くなり。(今日はコロ助調なりよ)
最初の写真と次の写真で違うところはどこか解るなりか?
もちろん沢山あるなりよ。けれども決定的に違うところに気付くなりか?
ちなみに、これらは種子更新をした種から育った「常陸秋そば」なり。
だから混種や種子の退化は無いはずなり。なのに、これだけ違うとまるで全く違う品種のような気がするなり。
答えは、最初の写真の花柱は花糸よりも長くて、次の写真では反対に花柱が短いなりよ。
これは一体なんなりか?異株(異なった品種)なりか?と思うなりよね。
そこでいつもの通りアホー(ahoo)で調べてきたなりよ。
花の雌しべの長さの違う植物を「異花柱性」と言い、自分の花粉が自分の柱頭についても結実できず、他の花の花粉を必ず受け入れる仕組みになっているなり。
そうすることで遺伝子の組合せのバリエーションを広げ、色々な状況に対応できるようになるなりよ。
素晴らしいなり。自然の驚異なり。
と言う訳で、そばを食べると胃が中性になるなりよ。
そんな素敵なことを教えてくれるソバ畑に是非お立ち寄りくださいなり。(笑鴨)
2014.9.23
ソバの受粉は他家受粉と言って、他の花の花粉をもらって雌蕊(めしべ)とくっついて受粉します。
その受粉の時、花粉は風で運ばれるのではなく虫の助けを借りるのです。
虫媒花の特徴は、花が一斉に開花すること、虫を引き寄せるために花の香りが際立つ点にあります。
茨城県アイガモ水田トラストの常陸秋そばの畑には、様々な昆虫が訪れていました。
2014.9.21
昨日、乾燥機に入れた茨城アイガモ水田トラストのお米が14時に乾燥を終了し、3時間クールダウンさせた後、籾摺り、袋詰め作業が始まりました。
乾燥が終わった籾は、一旦貯留タンクに移され、そこから揺動選別機へ少しずつ落とされます。
揺動選別機では、比重の大きい(=粒の充実が良い)籾と小さい(=未熟)籾とを選別します。
次に籾摺機で籾殻を外し、玄米にします。
その次に色彩選別機で玄米の選別をします。着色(=カビにやられた)粒、斑点(=虫に吸われた)粒、玄米になりそこねた籾を除きます。
この工程があるので、玄米食の方にも籾の混ざらない純粋な玄米をお届けできるのです。
最後に自動計量機の中にある網で小さい玄米や砕けた玄米を飛ばし、大きい玄米だけを計量します。
今年は登熟にいつもより長い期間を要する年だったにもかかわらず、年間計画のスケジュール通りに収穫したところ、青い米が例年よりも多くなりました。
トラスト会員の皆様には、収穫感謝祭の時に鴨肉と一緒にお米をお渡しします。
トラスト会員ではないけれどもお米が欲しい方は、「アイガモくらぶ」HPの「お取り寄せ」からご注文下さい。
待ってまーす。
茨城アイガモ水田トラストの稲刈りは、天気と睨めっこしながらでしたが、ちびっこギャング共の襲来等あり、楽しい一日でした。
皆さん、畦に咲いた彼岸花(曼珠沙華・リコリス・葉見ず花見ずとも言う)に気を使ってくれたおかげで、こんな場所に咲いてどうかなと思ったのですが、最後まで誰にも折られることなく無事に残りました。
ところで、年に一回の稲刈りだと忘れてしまうことも多々あるので、来年のために注意点を書き記します。
1.鎌には、振って刈る手鎌と、引いて刈るノコギリ鎌の二種類あり、稲刈りには、ノコギリ鎌を準備すること
2.鎌を凶器にしないこと
3.稲を持つ手の親指は必ず上向き、鎌で自分の指や足を切らないこと
4.鎌を地面に置くときは必ず地面に突き刺して、目に留まりやすいようにすること
5.稲にダイブしないこと
6.稲の穂を踏みつけないこと
7.黙々とやると疲れるので、お喋りしながらやること
8.でも鎌は刃物なので、他人を傷つけないように距離を置くこと
9.稲を縛る時には気合を入れること
10.一生懸命働けば、ご飯がおいしくなる
以上 来年の稲刈り前にもう一度読み返すこと
播種後28日目
田久保さんからの投稿写真です。
稲刈り後に、茨城アイガモ水田トラストのソバ畑に立ち寄ったそうです。
二日前に開花70%だったのが、現在は満開です。
ソバの花を見ながらの銘酒「笑鴨」を頂くのもいいじゃあーりませんか。
ダメよ、ダメダメ。
そんなことを言わずに、僕は君と会って「笑鴨」の美味さに気付いてしまったのだよ。だから、いいじゃないの。
ダメよ、ダメダメ。
ここでバラクーダ乱入
9月はソバ畑で酒が飲めるぞ。酒が飲める飲めるぞ。酒が飲めるぞ。
かんぱーい!
ダメよ、ダメダメ。ダメよ、ダメダメ。ダメよ、ダメダメ。
飲酒運転は絶対に、ダメよ、ダメダメ!
いよいよ明日は、茨城アイガモ水田トラストの皆さんが田植えした田んぼの稲刈りです。
数日前までの天気予報には、傘マークが付いていましたが、皆さんの殺気を感じたせいか、傘マークはどこかへ行ってしまいました。
葉見ず花見ず 稲見て咲いた
咲いた花びら 夕焼け焦がす
2014.9.18
茨城アイガモ水田トラスト蕎麦部会のソバです。
サクラの開花日は「標準木(東京は靖国神社、茨城は旧県庁舎)の5~6輪が開いた時」と決まっていますが、ソバの開花日は如何とす?
インターネットでは分からなかったので、普及員に聞いてみました。
「1本の茎に一つでも花が開いていたら、その個体は開花したと言い、圃場の50%が開花した時が、その圃場の開花日である」とのことでした。
さて我らが圃場です。数えてみたところ、70%程度が開花してましたので、本日を開花日とします。
パチパチパチ、盛大な拍手をどうも有り難うございました。
これからもソバの観察は続きます。
2014.9.17
今日もたくさん数字が並んで見難いかもしれんけど、堪忍やで。
一般の稲作農家のお話や。
近所のオッチャンがな、もう米作りは嫌やって言い出したんや。
それでな、どうしたん?って聞いたら
「お米の売上から、生産費を引いたら、何も残らへん」て言いよんねん。
それはな、平成18年の時からそうだったんや(下表 差引1)けど、一昨年あたりから人件費も全く出ん様になってもうたん(下表 差引2)やて。農家はタダ働きや。
今年なんて最悪や、コメ売ったら売った分だけ赤字が増えてくねんで。もう、どうせいちゅうンや。
項目 |
茨城県米生産費 |
人件費 |
人件費を |
米価 |
収量 |
売上 |
差引1 |
差引2 |
単位 |
円/10a |
円/10a |
円/10a |
円/60kg |
kg/10a |
円/10a |
円/10a |
円/10a |
算式 |
a |
b |
c=a-b |
d |
e |
f=e/60*d |
g=f-a |
h=f-c |
平成18年 |
144,742 |
39,502 |
105,240 |
15,075 |
506 |
127,133 |
-17,610 |
21,893 |
平成24年 |
149,042 |
41,273 |
107,769 |
12,350 |
522 |
107,445 |
-41,597 |
-324 |
平成26年 |
149,042 |
41,273 |
107,769 |
8,810 |
522 |
76,647 |
-72,395 |
-31,122 |
※平成26年の未確定値は、平成24年のデータを使用した。
それでな、国は今のところ減反見返り金を出して、農家を生かさず殺さずで行こうと決めとるらしいんや。
ところがな、この助成金もあと5年で打ち切り、選ばれた認定農業者だけに補助金対象者を絞ると発表したわけや。
知っとるか、認定農業者つうのは、高ーいハードルがあって、ほとんどの農業者は振り落されるんやで。
行方市の農家数(平成25年 行方市公表)
自給的農家 |
販売農家 |
総農家数 |
||
専業農家 |
第1種兼業農家 |
第2種兼業農家 |
||
874 |
1,024 |
504 |
1,329 |
3,731 |
自給的農家(874戸)や兼業農家(1,833戸)は、他に収入源があるから、何とかやっていけると思うんよ。
だから、専業農家(1,024戸)に農業資金を投入したらと思うやんか。
行方市の認定農業者数(平成25年 行方市公表)
認定農業者 |
農業法人 |
新規農業後継者 |
合計 |
12 |
30 |
? |
42 |
ところがな、実際に対象となるのは、1,024戸中42戸だけなんだね。
実に競争率24倍。専業農家が100戸あったら、4戸生き残って、あと96戸は別の仕事を探して下さいって。そんな殺生な!
そうなったら、喜ぶのは海外に土地を確保した商社だけだと思うんだけど。
でもきっと、認定農業者になった人も、何故農業か、何のための農業かと考えた時に、補助金をもらうための農業だって、生きるための農業だよと腹をくくるか、なんか虚しい職業になっちまうな。
相変わらず、暗く、厳しく、辛い話題でごめんね。
おーい、笑う鴨はどこにいった? 今日はお休みか?
2014.9.16
ここで恥をさらしましょう。
これは、管理人のコシヒカリです。
この田んぼは毎年寝てしまうので、管理人の鬼門です。
写真を見ていくつか気が付くことでしょう。
①田んぼの右側(東)に水路が走っている。
②田んぼの後ろ側(北)は夕方になると陰る。
じつは、①の水路からは二六時中水が漏れていて、ぐじゅぐじゅの田んぼです。
②については、東にも家があるので朝日も遮られてしまいます。
さらに悪いことに、西側には鯉の生簀(いけす)があって、そこからも水が浸入してきます。
このような湿田では、「秋落ち」現象が起こります。
コトバンクで「秋落ち」を調べました。
「水稲の生育が前期においては順調で良好であるにもかかわらず,後期(成熟期)に不良となって下葉の枯れ上がりが多くなり,茎葉に胡麻葉枯病の斑点が生じ,はげしいときは根腐れを起こし,水稲の収量は初めの生育状態から想像されるよりもはるかに少なくなる現象をさす。秋落ちの大部分が鉄欠乏の老朽化水田,排水不良の湿田に生じ,硫化水素などの還元性物質がイネの根の生育および機能を阻害することなどによって起こる。このような秋落ち水田は,1961年調査によると日本の全水田の約24%,69万haに達していたが,老朽化水田では客土,含鉄資材の投入などの土壌改良および無硫酸根肥料の施用により,湿田では排水工事により,今日ではその多くが解決されている。」
排水工事をしてあるのですが、水の侵入速度の方が早いので、根は腐る一方です。
「硫化水素」恐ろしい響きです。
合鴨仲間のNさんから「せっかく合鴨を入れて有機栽培をやっているのに、倒して収量を下げていたら、どうしようもないだろ」と言われます。
管理人もこれまで手をこまねいていた訳ではありません。
色々対策をしたあげくが、この様(ざま)なのです。
やり残したことがあるはずなので、まだまだチャレンジは続きます。
他人の失敗 蜜の味 自分の失敗 棚に上げ(笑鴨)
2014.9.15
合鴨農法米の純米酒「笑鴨」取扱い総代理店の松本酒店を覘(のぞ)いて来ました。
松本社長の話によると、鈴木周也市長が立ち寄り、行方(なめがた)市の土産として芋焼酎「紅コガネ」を先ず手にし、それからしばらく考えた末「笑鴨」も一緒にお買い上げになられたそうです。
市長が「笑鴨」も気にして下さっていることが解り、愛されているなあと実感しました。
「紅コガネ」は、言わずと知れた農協・商工会・行政が三位一体で連携し、大々的に販売している大手ブランドです。
それに対し「笑鴨」の製作は、小さな市民団体である茨城県アイガモ水田トラスト有志メンバーが始めた、福島原発問題に端を発した有機農業を守る市民活動です。
そこに共鳴して頂いた方々の協力により、この活動は続けられているのですが、市長も陰ながら応援して下さっていると聞き感謝に堪えません。
ただでさえ地域ブランド力調査で万年最下位(2014.2.5のブログ参照)の茨城県の中で、しかもその片田舎の行方市のことなんぞ、誰も知るべくもありません。
その行方市政を任せられている鈴木市長にしてみれば、行方市をアピールしてブランド力を上げることが市長の務めと奮起しておられるのでしょう。
「笑鴨」製作委員会も市長の意思をくみ、行方市産純米酒「笑鴨」を広めることで、行方市を今後も盛り上げるべく微力ながら協力したいと思います。
どうぞよろぴく。
2014.9.14
米価が大暴落して、日本国中の農家が泣いている話は、皆さんご存知?
総ての品種で買い取り額が、昨年より3,000円安くなりました。
サクッと計算してみました。
茨城県の稲作農家の平均的水稲作付面積 7.5ha
平均収量 5,420kg/ha
総収量 7.5×5,420÷60=677.5俵
減収額 677.5×3,000=203万2,500円
今年の収入は、昨年の収入額から200万円差っ引きますって言われたらどうします?
サラリーマンでそんなこと言われたら、働くとこ変えようとなりますけど、農家はそうはいきません。
弁当屋さんの状況についての報道ですが、
「燃料代・油代・小麦粉・肉・野菜総てが値上がりしたが、米代が下がったおかげで弁当代を値上げせずに済んだ」とのことでした。
恐らく、その報道を流した方も聞いた方も「ああそうか値上げせずに済んだのだから良かったね」と思っているに違いありません。
一方で「収入が減って生活できなくなり、つぶれる農家が急増するけど、それでコメ不足になったら、また値上がりするのだろうな」と想像できます。
けれども、そこまで我慢するだけの体力が農家にはありません。
平均年齢65歳を超えた人たちの集団です。
一般企業だったら、退職金と年金で悠々自適生活していますよね。
つぶれて、廃業した農家に一体何が残るのでしょう?
そして、国民に背負わされるものは...。
うわ~、ごめん。
「合鴨農法で創るボクらの未来」ってタイトルなのに、全然未来の無い話をしてもうた。
2014.9.13
常陸秋そばの中耕培土できました。
畑の中を歩いていると葉っぱが穴だらけのソバがありました。
と昔から言いますので、タデ(ソバもタデ科)を好んで食するは、よほどの変り者と言うことでしょうか。
管理人の場合、最近好んで「常陸秋そば」ばかり食べていますので、お店でソバを食べた時は、口に入れた瞬間に「これは常陸秋そばか?別のモノか?」と考えてしまいます。
次に「何割で打っているのだろう?」
「未熟粒が多いか、完熟粒か」
「手切りか、機械切りか」
「ソバの香りは立っているか」
「麺にコシや味がきちんと感じられるか」
「つゆが勝ちすぎていないか」
やっぱり変態です(笑鴨)。
2014.9.12
「信州信濃の新ソバよりも、あたしゃあなたの傍が良い」と言えり。
されば信州のソバよりも常陸の国に秋そば在り。
この秋そばを萬(よろず)の民に振舞わしめ給うの趣意なり。
だいぶ畑がふさがってきました。
いくらか依(よ)れ始めたことと、条間がふさがってしまうと中に入れなくなってしまうので、この週末に中耕と培土を行います。
暇な方は来て下さい。手ぐすね引いて、お待ちしております。
中耕とは、除草を目的に土の表面を撹拌すること
培土とは、植物が倒れないように根本に土を寄せ、茎を支えること
2014.9.10
今日県庁の方とお話しする機会があったので、米価の下落について県の対応をお伺いしてみました。
すると、県議会でもその話題で持切りで、喧々諤々(けんけんがくがく)とやりあっておられるそうです。
そう言えば、合鴨農法を始めた年の事、Tさんと管理人は、収穫したばかりのお米をどうさばくか考えあぐんだ末、車に積み、行商に出ました。
向かった先は、ともかく人が沢山住んでいる所に行こうと決め、6号線をひたすら東京方面に走りました。
車が柏に着いた頃、だんだん込みだしたので、この辺でいいだろうと広い道を右折しました。
そして、最初に見つけた団地に車を止め、キャリーカートにお米を積みました。
とても暑い日で、汗が止めどもなく流れ出し「こんな日に外を歩いている人は俺たちぐらいだろうね」と言いながら、団地の中をグルグルと歩き始めました。
歩いていてもお米が売れるはずもないのですが、二人とも他人の家のチャイムを鳴らすのが恥ずかしくて、なかなか勇気が出なかったのです。
「おい、お前が先にやれよ」
「いや、お前からだよ」
と言う押し問答を何回か繰り返した後、いよいよ意を決してチャイムを押しました。
ピンポーン
「あのー」
「要りません」
なんて反応が早いのだろう。
そう言えば、家に押し売りが来たときは必ず相手が話し始める前に「要りません」って言えって教わったっけな。
結局その日は、庭で洗濯物を干していた人と、芝に水をやっていた人を相手に、延々とこのお米を作る苦労話や遠くから来た話などを語り、何か買わないとこの二人は帰らないぞと察してくれるのを待ちました。
とうとう「一番小さいのはどれ?」と言うセリフを二回引き出すことができました。
もちろん二人には忘れずに連絡先を書いた名刺を渡しましたが、リピーターになってはもらえませんでした。
もうあんな苦労はしたくないと言うのが二人の語り草となっていますが、あの苦労をもう一度思い出す時が来たのかもしれません。
2014.9.9
葉っぱは、5枚が展開し、6枚目が針のように細く伸びている最中です。
この6枚目の葉の所を拡大したのが次の写真です。
6枚目の葉っぱの元に蕾ができているのが見えますか?
カレンダー通りに順調に生育しています。
カレンダー通りなのだから当たり前なのに、なぜか感動してしまいますよね。
西暦 |
できごと |
大卒 初任給(円) |
米価 (円/60kg) |
米価 /初任給 |
卵価格 (円/kg) |
1940 |
日独伊三国同盟 |
70 |
16.3 |
23% |
|
1945 |
ポッダム宣言受諾、終戦 |
80 |
60 |
75% |
|
1950 |
朝鮮動乱、警察予備隊 |
3,000 |
2,064 |
69% |
99 |
1955 |
国産初のトランジスタラジオ発売 |
8,700 |
3,902 |
45% |
91 |
1960 |
日米安全保障条約改定 |
10,800 |
4,117 |
38% |
92 |
1965 |
国産旅客機YS-11就航 |
21,600 |
6,308 |
29% |
22 |
1970 |
大阪万国博覧会 |
36,100 |
8,218 |
23% |
23 |
1975 |
ベトナム戦争が終結 |
80,500 |
15,612 |
19% |
367 |
1980 |
山口百恵が引退 |
114,500 |
17,839 |
16% |
382 |
1985 |
阪神優勝 |
140,000 |
18,668 |
13% |
350 |
1990 |
東西ドイツ統一 |
169,900 |
16,500 |
10% |
316 |
1995 |
阪神淡路大震災、オウム真理教事件 |
194,200 |
16,392 |
8% |
289 |
2000 |
柔ちゃん 最高で金 最低でも金 |
196,900 |
15,104 |
8% |
309 |
2005 |
青色発光ダイオード裁判和解 |
196,700 |
16,048 |
8% |
231 |
2010 |
尖閣諸島で中国漁船と巡視艇衝突 |
200,300 |
12,711 |
6% |
219 |
2013 |
合鴨農法米の純米酒「笑鴨」発売 |
198,000 |
12,350 |
6% |
194 |
2014 |
自分たちのサッカーができなかった |
206,258 |
8,810 |
4% |
213 |
2014.9.8
今年の米価の下落がすごい。
↑の表で今年の米価を見ると8,810円/俵です。
これは1970年と同等です。
1970年の米価/初任給=23%。つまり米4俵売れば一月分の給料になりました。
ところが、今年は25俵売らないと一月分にならないのです。
農家の場合、サラリーマンと違って売上が総て所得になる訳ではありません。
そこから、借りた土地の賃貸料・農機具代・農薬代・肥料代・修理代・燃料代・光熱費・人を雇った場合の労賃・土地にかかる税金・水利費・資材費・種苗代・作業場などの建物費・自動車費などを差引いて、初めて収益になります。
さて、今年は税金が上がったし、燃料費も上がりました。
機械代も肥料代も種苗代も農家を取巻くありとあらゆるものが値上がりしました。
それなのに、売上は昨年の70%しかないのです。
農家の多くは、現金商いはほとんどせずに、売上から、差引くことにしています。
ところがこの米価では残るものが無いのです。
これでは、農家に農業を辞めろと言っているのに等しいです。
これでよく百姓一揆が起きないものだと不思議に感じます。
「安倍政権の政策は正しい」と多くの国民は支持しています。
一党支配のこの先には何が待っているのでしょう。
2014.9.6
だいぶ畑の色が濃くなってきました。
一日見ないだけで大きく育っています。
もしかしてだけど、もしかしてだけど、1.5俵が実現してしまうんじゃないの?
ソバの成長を測る尺度は知りませんが、4枚の葉が展開し、5枚目が出始めました。
3日前のブログでは、葉が3枚でしたし、7日前には2枚でした。
これは、2から3になるのに4日要したのに、3から4は、たったの3日。
ならば4から5は2日で、5から6は1日、6から7は一体どうなるの?
この次はどれだけ育っているのか、存外楽しみです。
2014.9.4
昨日、テレビ・ラジオ・新聞等のメディアが一斉に、ダイハツが農業女子向けのカラフルな軽トラックを発売したと報じました。
その中で、気になった言葉がありました。
「農業女子プロジェクト」
何それ?
そこで、インターネットのアホーで検索しました。
ヤフーだろ、それ!
ちょっとお話させていただきたいんですけども、農業女子ブダペストは~
もう違っているし、プロジェクトね、ブダペストでも農業やってますが
平成25年11月から平成26年10月の1年間のプロジェクトです
はい、そこは正しい情報なのね
そこで農業女子とナニをナニしたダイハツは
女子とナニしたじゃあ勘違いされるだろ、ちゃんと覚えて来いよ
女子受けするカラフルな軽トラを出したのです。
そんなにカラフルなの?
そりゃあもう、オレンジにピンクに水色にカーキに黒を足して
足して? それじゃあ全部黒になっちゃう
じゃあ、黒い軽トラを出したわけです
確かに黒もあるけど、足しちゃあダメでしょ
後ですねえ、ダイハツだけじゃあなくて、タニタのブリブリボディー計画とか
それじゃあクレヨンしんちゃんだよ、ブリリアントボディー計画、ちゃんと言えよ
レンタルのニッケンとのコラボで「女子的トイレ」の提案があります
女子的トイレ? 女子トイレと違うのか? 女子的な男子用トイレなのか?
ブダペストではトイレが男子用だか女子用だかはっきりせず、おちおち入れないのが実情です。
そんなことないだろ、いい加減にしろ、失礼しました。
2014.9.3
田久保さん、草掻きお疲れ様でした。
お陰で、きれいになりました。
突然ですが、8/23のブログに間違いがありました。
播種した列数を22列とお伝えしましたが、数えてきたら19列でした。
8/23の分は、もう訂正しちゃったもんね。
よって、収量目標も変わります。
えっと、使用した種子は、1.9kgでその20倍だから、
新しい収穫目標は、38kgです。
ところが、昨日のブログで紹介した常陸秋そばの品種特性表によると、
子実量(収量)は、168kg/1000㎡だというぢゃあーりませんか。
そんなに採れたら、65kg/400㎡になります。
そうしたら、1.5俵(67.5kg)近くになってしまいます。
(ソバの俵の単位については、8/3のブログ参照)
笑いが止まらないですな。
これぞ関東名物「捕らぬ狸の皮算用」ちゅうやつです。
2014.9.2
ソバの生育はとても早い。
種を播いた端から花が咲いて、実になって、粉に挽いて、麺のソバになっちゃうくらい早い。
これは、常陸秋そばの栽培暦です。
Este es el calendario de cultivo de Hitachi Aki Soba.
http://ibanourin.or.jp/kokumotsu/img/contents/media/soba_koyomi.pdf
これによると、8/21 種播き、9/7 蕾(つぼみ)ができる、9/14 花が咲く、10/25 収穫
種を播くと、たったの17日で蕾になります。
稲の様に、茎をたくさん作って、穂の赤ちゃんを準備して、それから花を作っていたら、こんな短期間で出来っこない。
ソバは、種の中に花を元々持っているんだろうな。
発芽から着蕾までの間にやるべきことは、草掻き1回と土寄せ1回。
蕾ができてから、花が咲くまでは、7日間。結構忙しいんよ。
ところで、ソバは他家受粉と言って、他の花の花粉とでないと受粉しないから、この時にたくさんのハチに飛んでもらって、受粉を手助けして欲しい。
最近、蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)または「いないいない病」と呼ばれるミツバチが突然、大量に失踪する現象がある。
ヨーロッパでは、ハチに生活しやすい環境を提供する方向で動いている。
一方で、米国は、殺虫剤に強いハチの育成をして、この問題に対処しようとしている。
米国人は、地球をいくら汚しても、汚染に強い遺伝子を人間に導入して、生きながらえようとするのだろうか。
我が祖国、日本の動きは如何に?
農水省に電話したら「原因の究明がなされていないので、対策の取りようがありません」との返事だった。
<大丈夫か、ニッポン>
明日と明後日の天気は良さげです。
2014.9.1
便利な世の中になったものだなあーとツクヅク思います。
えっ、何の話だって?
遠くにいる人にこちらの天気を知らせたいとき。
相手がインターネットをやっていれば、話は簡単。
「ググって」でお終い。
ところが、そういう相手ばかりとは限らない。
昔ならば「177天気予報サービスに電話して」だったけど、
現代は「リモコンのdボタンで調べて」で判っちゃうんだね。
ちなみに、こちらの天気は、一日中雨でした。
茨城アイガモ水田トラスト会員の皆様、雨の日に来ても作業は出来ませんよ。
いいね!して下さった皆様へ、本当に有難うございます。
健全な食卓は、健全な未来を創る。
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