2015.4.27
先日、林先生に頼まれて、駒澤大学の学生さんたちに日本の農家が置かれた現状について話をする機会を得た。
そこで、米価下落・老人だらけの農村・年金貰えないと米作りは続けられない話などをしてきた。
ところで、日本人の伝統的な食文化である和食が「ユネスコ無形文化遺産」に登録されたことは皆さん周知の事実であろう。
そこで、外国人の訪問が最も多い京都で、その和食をプロモートしたら、最も効果的だと誰もが考えるはずだ。
もちろん京都に日本食店が多いのは事実だが、その一方で、人口一人当たりのマクドナルドの店舗数が日本で一番多いのも京都なのだそうだ。
それを聞いて、外人さんと坊さんが肩を並べてハンバーガーにむしゃぶりついている姿を想像し、やはり和食は守らねばならぬと心に誓ったのでありました。
皆さん、米を食べましょう。
2015.4.26
まだ、田んぼに水を引くのは早いかなあと思っていたのですが、隣の田んぼでは水を溜め代掻きが始まりました。
そうなると、家の田んぼだけ水はまだいいよと言う訳にもいかず、隣の田んぼの境から水がじわじわとこちらの田んぼに入ってきます。
そんな感じで、毎年田んぼの入水が始まります。
それと日を同じくして、筑波山麓カエル合唱団が高らかに自慢の喉を披露し始めます。
都会では、カエルの声がうるさいと言う輩もいるようですが、田舎でこの声を聴くと実にのどかな気分になります。
そして今年もお米が作れることに感謝しつつ、気を引き締めて準備に取り掛かります。
P.S. 鴨ヒナを迎えに行くのは、今のところ5月4日です。
2015.4.25
前回発芽処理したサリークイーンは、総てカビが生えて使い物にならなくなりました。
よっぽど、菌が沢山付いていたようです。
同じ轍は踏まないように、今回は、セオリー通り前処理(ベンレートT10倍液10分)をし、それから播種しました。
現在28℃の恒温器に入っております。
発芽率が不安ですが、1粒でもまともに育てば、種は採れます。
2015.4.18
通常、田んぼでも畑でも植付けから逆算して30日前には、土壌を耕耘(ロータリー耕を)して、土と植物を混和させ、分解を進めます。
生の有機物が残った状態で植付をやると、有機物の分解の時に地中の窒素分を必要とするため、植付けた植物に栄養が回らなくなってしまいます。
ただし、有機物の分解には、空気を欲しがるので土が良く乾いた時にやりたいものです。
ところが、今年の天気はとんでもない天気で、4月に入ってから雨の降らなかった日は7日しかなく、日照時間つまりお天道様を拝めた時間は62.5時間、平均して1日3.5時間しかありません。
ほとんど1日か2日おきに雨と天気を繰り返しており、田んぼが乾く暇がありません。
この状態で耕耘を掛けるのは良くないことだと判っていながら、一雨ごとに草は大きくなるばかりなので、業を煮やした管理人は、泣く泣く田んぼに入りました。
手前のレンゲに愚かなヤツだと笑われているような気がします。
2015.4.18
平野さんから「サリークイーンの玄米があるのだけれども増やせないかなあ」と言われた。
まず、サリークイーンを勝手に増殖して問題が無いかどうかを知るために、登録年から許諾が切れているかどうかを調べた。
細長粒香り米品種「サリークイーン」の育成
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/5-4.pdf によると、登録年は1991年。
現在、種苗法で守られている樹木以外の育成者権保護期間は、25年間だが、当時の品種については20年なので、2011年で切れており、誰でも自由に増殖可能のはず。
次に、サリークイーンの玄米の特徴について
1.パキスタンの長粒香り米品種「Basmati370」の米飯特性を日本品種に導入する目的で「日本晴」を母、「Basmati370」を父とする組合せから育成。
2.玄米は“細長”であり、独特の香りを有する香り米の粳(うるち)品種である。炊飯すると縦方向への膨張が大きい。炊飯米は軟らかく粘りが少なく、カレーライス、ピラフに適する。
3.粒長 6.04mm 粒幅 2.06mm 粒厚 1.6mm
平野さんから送られてきた玄米は、赤米・日本米・もち米・未熟米・砕け米・胚が籾摺りの時に取れてしまったもの・病気や虫による被害米等の玉石混淆(こんこう)の、さしずめ無洗米ならぬ無選米だったので、4時間かけて右下の玄米を一粒ずつ選別した。
このサリークイーンを作っている農家さんの米作りに対する姿勢がうかがい知れた。
過酸化水素水(オキシドール)があれば、休眠打破と種子消毒を兼ねて処理できるのだが、残念ながら手元に持ち合わせが無いため、水道水に含まれる塩素の働きに期待して浸漬(しんし)した。
本日の作業はここまで、以上、解散。
2015.4.11
本日「いのちの壱」の種播きを行いました。
30a分60枚を手播きで、もう60枚を機械で播きました。
助っ人が大勢来てもらえたお陰で、楽しくできました。
2015.4.8
同じく茨城合鴨水田トラストの林さんからのメッセージです。
とても素敵なホームページですので、一度目をお通し下さいね。
林さんの受け売りなのですが、バイコットとは、ボイコットに対するアンチテーゼで、買うのを拒否するのではなく、積極的に買うことによる決意表明なのだそうです。
協力をいただいた皆さんに感謝です。
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先日お話したバイコットの記事が本日公開されました。
http://buycott.me/report/000078.html
少しでも売り上げに貢献できるといいのですが…。
情報の拡散、よろしくお願いいたします。
2015.4.8
茨城合鴨水田トラストの上杉先生からのメッセージを紹介します。
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近くにある下記のお店で小売が出来るようになりました。ご紹介をお願いします。
店主氏名:湯川貴由(ゆかわ
きよし)
店 名:みゆき酒店(ヤマザキデイリーストア千葉京成団地店)
住 所:〒263-0054 千葉市稲毛区宮野木町1752-175
TEL&FAX:043-259-5607
2015.4.3
職場の庭に咲いていた花の写真です。
昔から、コブシの花が咲いたら農作業が始まる合図だと言われています。
コブシもモクレンも同じモクレン科で、木を見ただけでは区別がつきません。
そこで、近くに行って良く見てみました。
花弁が9枚あるから、モクレンでした。
ちなみに、コブシは6枚です。
今、種籾は水を十分吸収してパンパンの状態で、温度を掛けてやりさえすれば、直ぐにでも発芽し、種播きが出来るところまで来ています。
いいね!して下さった皆様へ、本当に有難うございます。
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