播種後59日目の常陸秋そば

2016/10/23

ここの所安定した天気が続いていて、そばの色も落ち着いた秋の色に変わってきました。

 

今日の風はそよそよと言う優しい感じではなく、スピーカーからはゴーと聞こえますが、暑くもなく寒くもなく心地よい感じでした。

 

そば畑にいるつもりで見て下さい。

 


播種後51日目の常陸秋そば

2016/10/15

稲の無い田んぼでボーとしているのは嫌なので、新しい転職先を紹介してくれと案山子たちから頼まれていたので、本日そば畑に移動してもらいました。

 

ときどきイノシシも出るかもしれないけれども、仲良くやってね。

 

はっぴばーすでい とぅ みー

誰も祝ってくれないから自分で言ったッ田。

 

そばの実にグッと近寄って見ると、早いものは、薄茶色に色付き始めました。

播種後46日目の常陸秋そば(乳熟期?)

2016/10/10

粒を押しつぶした時に乳のような白い汁が出て来るようになれば、乳熟期?の常陸秋そばでしょうか。

 

イネならば開花後10日目くらいが乳熟期、20日目糊熟期、30日目黄熟期、40日目成熟期と呼びます。

 

そばの場合、次から次へ花が咲いては閉じるので個々の花について熟期を特定するのでしょうか。

 

そばの収量は、一粒が20倍に増える(5kg播いて100kg収穫)と高収量と言われますが、この粒のうちいくつが登熟するのか楽しみです。

 

虫媒花と訪花昆虫(播種後44日目の常陸秋そば)

2016/10/8

そばの花は、播種から1ヶ月ほど経つと咲き始めます。

イネは自家受粉植物なので、咲いたら自身の花粉を自身の柱頭に振り掛けて受精が行われるため、比較的天気の影響を受けにくいです。

 

一方で、そばは虫媒花のため虫が寄って来てくれないと受粉が出来ず、せっかく花を咲かせても実を持たない「無駄花」となります。

 

訪花昆虫の代表格は「ミツバチ」です。

ミツバチの活動は、晴天の午前中が最も活発なのですが、今日の様に雨がち日はお休みとなります。

 

本日のそば畑で見かけた昆虫は、アリ・アブ・ハエそれからカメムシでした。

 


「鴨の宮」を本日よりアイガモ水田トラストの氏神とします。


2016/10/2

玉造町教育委員会発行の玉造の民話第三集を眺めていたら「鴨の宮」の写真が掲載されていました。

倭建命(ヤマトタケルノミコト)が天に向かって矢を放たんばかりの姿を銅像にし、その前には「鴨の宮」の石碑が写っています。

 

こんな立派な宮が玉造にあるのならば、是非行ってみたいものだと思い、ゼンリン地図を片手に

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マークを片っ端からシラミ潰しに捜しますが、一向に見つかりません。

 


ヒントは、ネットで拾った「旧鴨の宮跡は、玉造郷校跡から直線距離にして、約250メートル、新鴨の宮は、約1キロメートルの所にあります。」だけ。

 

捜し始めて3日目、助手席の奥方が「そこ曲がってみたら」の声に従いハンドルを切ると目の前に写真でしか見たことのなかった「鴨の宮」入り口を指し示す標識に巡り合いました。

 

動画では鳥居の前までですが、鳥居の先はご自分の目でご覧になって下さい。

 

トラスト会員は氏子として、こぞり参拝せらるるべく候。

 

 

そばのうなぎ登り栽培の茎から根っ子が

2016/10/1

毎日雨ばかりで、もう呆れるしかありません。

播種から37日目の常陸秋そばです。

 

相次ぐ台風のお陰で、踏み倒していないそばも総て写真の様に斜めに倒れてしまいました。

 

2枚目の写真は、踏み倒した茎ですが、最初の写真と違い、茎がL字型に曲がっています。

また、茎の地面に近い部分から根が地面に向けて生えています。

 

この根が果たして自身の体を支えたり、地面の養分を吸収するのかと言われると、現段階では分かりません。

 

踏んだそばと踏まないそばで、収量に差が出ることを期待しましょう。

 

3枚目の写真は、そば畑の全景です。

左奥の方は、木の陰になって陽があまり当たらなくて、そばの育ちもいまいちです。

 

そばの花が満開で今が見ごろです。

普段なら蜂やアブの羽音がするのですが、今日は雨。

静寂が広がっていました。

 


トラストの田んぼの稲刈りやったどー!



2016/9/25

計画を一日日延べし、日曜日の稲刈りとなりましたが、多くの方に参加いただきました。

 

今年の天候は、8月のお盆以降は雨続きで、お天道様がどんな形なのか忘れてしまうぐらいでした。

 

そんな中、集まって下さった皆様方、子供たちは虫取りにやる気満々で、どうなる事やらと思ったのですが、いざ始まってみると、皆様マイノコギリ鎌持参で、今までの参加者とは気合いの入り方が違っていました。

 

田んぼは、連日の雨でグチャグチャでしたが、泥に足を取られたりしながらも和気あいあいと楽しく稲刈りが出来ました。

 

その中で一つ発見がありました。稲刈りした束を田んぼに置かずに畦上まで運んで縛り作業をしたところ、例年だと落穂を踏み付けて泥だらけにしてしまいがちでしたが、田んぼに落穂が無く、穂がきれいなままオダに掛けることが出来ました。

 

この刈り取った稲が、純米酒「笑鴨」になります。笑鴨ファンの皆様、お酒は20歳になってからね。

 

稲刈り一週間前のいのちの壱


2016/9/18

茨城アイガモ水田トラストのいのちの壱が、あと一週間で収穫を迎えます。

今年は、台風が少なくって、楽勝だと思っていたら、お盆を過ぎてソバを播く時期を迎えた辺りから天候が変になって、次から次へと台風が襲ってきました。

 

近隣の田んぼに植えられたコシヒカリは台風の暴風雨に遊ばれて、バタバタ倒れて、稲刈りが悲惨になりましたが、トラストのいのちの壱はビクともせずに立ち続けました。

なんて強い稲だろうと感心してしまいます。

 

トラスト会員の皆様、来週は、ノコギリ鎌と長靴を忘れずに持参して下さい。

田んぼを乾かしておけと平野代表から言われているのですが、こればっかりはお天気次第ですので、勘弁して下さい。

以上。

 

播種から23日目の常陸秋そば(うなぎ登り中)

2016/9/17

そばちゅうのは♪ そばっちゅうのは♪ 育つ速度がバカ早い。

そばちゅうのは♪ そばっちゅうのは♪ 救荒作物と言われてる。

ああ~♪ 長いものに巻かれろとか言われるけど♪ わたしゃあなたのソバがいい。

 

だから、ちょっと目を放していると変化が激しいのだよ。

さて、トラストのソバ畑です。

 

前回痛めつけられたソバは、L字型に立ち上がって見事な姿に変身です。

 

予定では、この曲がったところから根っこが生えてくるはずなのですが、まだその様子は見られません。

 

雨に弱い作物なので、雨続きの天気が恨めしいのですが、今のところ何とか頑張っています。

 

 


播種から19日目の常陸秋そば

2016/9/13

ソバの蕾が出来ました。着蕾(ちゃくらい)と言います。

播種から今年は19日目、昨年は20日目、一昨年は17日目とバラバラです。

 

出芽までのタイミングがずれていたと言うことは無いだろうか。

だとしたら、播種からではなく出芽からの日数で比較してみよう。

 

出芽から今年は15日目、昨年は16日目、一昨年は10日目。

なんだよ、ちっとも統一取れてないじゃん。

 

積算温度で見たら何か解るかな。

播種から今年は478℃、昨年は455℃、一昨年は382℃。

どうもうまくいかんなあ。

 

誰か、ソバの着蕾期と関係するファクターが何か教えてんか?

 


写真上左は、2回目のソバ踏みをした列(前列)とする前のソバ(後列)です。

後列のソバは、草丈30cm。

 

写真上右は、前回踏んだソバと今回踏んだソバの様子です。

今回踏んだところは、完璧にぺっしゃんこになっているのが解ります。

 

踏んでいるとバキバキ茎が折れる音がします。

さて、今回も前回同様に起き上がることが出来るのか、その答えは次回のお楽しみ。

 

前代未聞 ソバ踏み栽培


2016/9/11

現代農業2015年7月号にとっても気になる記事を見つけました。

「ソバのウナギ登り栽培 反収急上昇!」と言うものです。

 

ソバは痩せ土で育つと言われ、基肥無しの無肥料で作る人が大半ですが、それではソバの収量は上がらない。

そこに疑問を感じ、あえて基肥をドーンと与えることで収量を確保しようと言う内容です。

 

基肥を多くやれば、当然倒伏して収量に結び付かないのが通常ですが、この記事では、一旦倒して不定根を出させ、ソバの体を安定させるので、再び倒伏することは無いと言います。

また、不定根からも養分を吸収するので、ソバの実の付きが良くなるとも言います。

 

そんなにおいしい話があるのなら、やってみないではいられなくなるのが、管理人の悪い癖で、記事からはいつの時期にどの程度の倒伏が適当なのか良く判りません。

そこで、とりあえず第一弾として、播種後2週間草丈20cm(地面から黄印が15cm、銀印が30cm)で麦踏ならぬソバ踏みをやりました(写真上左2列)。

 

写真は、ソバ踏み翌日に撮影したものですが、もうすでに立ち上がって来ています。ソバの生命力に感服です。

次のソバ踏みはあるのか?請うご期待。

 

トンビが刈田に飛来

2016/9/10

近所の刈田に猛禽類のタカ?トンビ?が降りてきて何か探しています。

こんなのが鴨の田んぼの上を飛んでいたのかと思うとゾットします。

 

刈田のネズミでも探しているのだろうかと見ていたら、何かをくわえるのが見えました。

何か分かりますか?

 

そう、バッタです。猛禽類なのになぜか可愛く感じた一コマでした。

 


今日も雨だぜい。イェイ!

2016/9/8 表をクリックすると拡大して見れます。多分。

表が表わしているのは、各年の9月の稲刈り日和のデータです。縦軸が日付で、横軸が生産年です。

稲の品種には、「あきたこまち」に代表される早生(わせ)品種、中生(なかて)の「コシヒカリ」、晩生(おくて)の「いのちの壱」などがあります(追記:すみません、いのちの壱は中生でした。トラストの田んぼでは、播種・田植えが遅いので、晩生の収穫時期になってしまうのでした)。

 

玉造では早生は、8/15のお盆前後から刈り始め、8月中には終わらせます。次が主力のコシヒカリで、9月に入ると直ぐに始まり、調子が良ければ10日ごろ終了ですが、そうは問屋が卸しません。お天気と相談で、だいたい20日頃までひっぱって、最後に晩生をやっつけて終了です。

 

さて、表に目を落としてもらいますと、青い色が稲刈り日和で、白抜きは雨の日か前日または前々日に雨が降って、稲や圃場が濡れてしまって稲刈りが出来ない日を示しています。年により程度の差はありますが、秋の日はなんとも気紛れだということです。特に、台風と重なったりすると最悪で、何日も稲刈り出来ない日が続きます。

 

9月1日から20日の間、つまり主力品種であるコシヒカリの収穫期に稲刈り適期が6日以下だった年は、2000年、2006年、2012年、2014年、2015年でした。

 

田宮さんのように稲刈りを専門に請け負ってやる農家が近所に何軒かあるのですが、このような雨の年は、大変です。何が大変かと言うと、雨の多い年は、雨の合間に稲刈りをせざるを得ず、真夜中であれ雨が止めば眠い体にムチ打って、稲刈りに行くしかないので、寝ているようで寝ていられないのです。

 

雨が続くと、農家も大変なのですが、稲も大変です。当然のことながら、雨により、葉や籾はびっしょびしょで、田んぼもにゅるにゅるの状態です。これで稲刈りをするとどうなるか、想像して下さい。

 

葉や籾が水を含んで重いのと、田んぼがぬかるんでいるのとで、コンバイン(稲刈り機)のエンジンはフル回転です。通常なら、軽い籾(未熟)と重い籾(完熟)が選別網できれいに分かれるのですが、葉っぱが網に詰まり、重い籾が篩(ふるい)から下に落ちずに排出口から外に飛ばされたり、コンバイン自体が詰まってエンジンが焼けそうになったり、コンバインの命である刈取り部の歯が泥や石を噛んで欠けてしまったり、田んぼの泥にはまり、コンバインが動けなくなったり、はたまた、コンバインのキャタピラーが泥を大きく動かしてとてつもなく深い轍を作ったり、もう散々です。

 

収穫後に轍の凸凹を直すのも一苦労だし、籾の水分が高いので、さっさと乾燥機に入れないと発酵して真赤っかの焼け米になり、お茶ならば紅茶として喜ばれるかもしれないけど、稲じゃあ捨てるしかなくなってしまうし、乾燥機に入れても籾の水分が高いのと、空気中の水分が高いのの相乗効果で、いくらバーナーの火を焚いてもちっとも水分計の針は下がらないで、燃料費だけがかさんでいく(最近はデジタルだから針は無いけど)。

 

それで、乾燥すれば一安心かと言うとそうでもなく、雨の多い年は、お米の品質もいまいちだし、収量も高くないから、銭(じぇに)にならない。踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂とはこの事を言うのです。

 

さて、今年はどんな年か。周りを見渡してみると田んぼの稲穂が恨めしそうにしています。せめて収穫まで倒れないで頑張ってね。

 

酒のつまみは霞ヶ浦産の「ワカサギ」「白魚」がバッチリ

2016/9/6

ちょっと前の茨城新聞の記事なのですが、霞ヶ浦と北浦でワカサギ漁が解禁になったというものです。

霞ケ浦周辺に住んでいる人たちは、酒のつまみと言えばまずは「ワカサギ」「白魚」が頭に浮かびます。

 

塩ゆでした白魚を手でつまんで口に運ぶ。ほんわか塩味の向こうに霞ヶ浦の香りが鼻の奥をくすぐる。

そして酒を口に。酒の味が霞ヶ浦の魚のにおいと一緒になり、さらに美味しさを増す。

 

こんな生活を送っています。

霞ケ浦周辺に来ることがあれば、是非「ワカサギ」「白魚」をお忘れなく。

 


そばが発芽しました(播種後5日目)。


2016/9/1

台風の合間を縫って先週の土曜日に、そば播きをしました。

播種後5日目のそばです。

 

台風で種が流されてしまうのかなと心配したのですが、うまい具合に逸れてくれたので、助かりました。

これまで播種してもうまく発芽しないことがあったので、播種法を変えてみたところ、みごとに生え揃いました。

黒い線の向こう側は土が湿っていたので、種播きはまだです。今度の土曜日にやりましょう。

 

テキストは、浪川寛治著「常陸秋そば」茨城新聞社刊です。

 

基肥(鶏糞)を振ってから耕耘(こううん)し、次に土寄せ機で溝を切ります。通常は、ロータリーを回しながら溝を切ると簡単なのですが、ロータリーを回すと土が細かくなりすぎて、却って種子が酸素を吸いにくくなってしまうのではないかなと思い、ここであえてロータリーは回しませんでした。溝切り機の後ろにある排土板だけで土を押していきます。

 

溝を60cm間隔で切り、その溝にそばの種を5kg/10aの播種量で播きます。そして、溝の山を足で崩して、種の上に土が3~5cmくらい被るようにしてあげます。土に湿り気があるので、足で踏み固めるようなことはしません。あくまでも軽く被せるように注意しました。

 

結果はご覧の通りです。大成功!!!これで少しそば播きの自信が付きました。

 

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