子ヤギの成長(近日公開)

麦の手入れ

この写真は、12/5に撮影したものですが、11/22に播種した小麦がしっかりと出芽しました。

なので、12/6に雑草対策の中耕をし、12/19に一回目の麦踏みをしました。

ときどきヤギ共がつまんでいますが、”ヤギに負けるような小麦などいらん”の精神の下、順調に育っています。

ヤギ小屋のセントラルヒーティング

2020/12/19

ヤギのチコちゃんとアルくんのうんちが軟便です。

日中のうんちは、ポロポロしているのに、朝イチのは、調子が悪いみたいです。

察するに、夜寝ている最中にお腹が冷えるのではないかと。

どうにかして温めてあげなければいけません。

現代農業の1月号に魚住さんの踏込温床の記事がありました。

踏込温床とは、微生物が有機物を発酵分解させる際に発する熱を利用した温床(床暖房・オンドル)です。

これはもしかしたら、いけるのではないかな。ということで、材料集めです。

①微生物:これは以前作っておいたボカシ肥料がちょうど菌が回って甘酸っぱい匂いがしているので、これを使います。

②有機物1:稲の食味を良くしたり、ボカシ肥料を作ったりするのに米糠を確保してあったので、これを使います。米糠は菌の食いつきが非常に良いのですが、発酵の際に臭いが出るのが難点です。

③有機物2:臭いを減らすのに、落葉と籾殻を使いました。実は、家の前の山から毎日落ち葉が降ってきます。2年前までは、向かいのばあちゃんが、せっせと集めて畑に入れてましたが、そのばあちゃんもお年を召して、自由に動けなくなり、道路には落ち葉がたんまりと溜まり、風に吹かれてあっちにバサバサ、こっちにバサバサしていました。昨年道路の端に戸板を4枚使って箱を設置し、落ち葉を集めていたら、ご近所さんが手伝ってくれ「良いものを作ってくれましたね」と喜んでくれました。落葉は使い放題だし、道路はきれいになるしで一挙両得です。

発酵までに1週間から10日程度かかるとのことなので、しばらく我慢してちょうだいね。

くん炭作り

2020/12/18

冬の作業の一つに籾殻薫炭作りがあります。

籾殻薫炭の役割は以前に説明したので、割愛します。

籾殻薫炭を作る際に、副産物として籾酢液が取れます。

今年のお米づくりで木酢液がカメムシ防除に使えることがわかったので、籾酢液も同じようなものだろうと、せっせと集めることにしました。


手前の燻炭は、ドラム缶で焼いたもので、奥のは、燻炭というよりもすでに灰になっています。

煙突方式は、コストは掛からないし、一度に大量に処理できるし、スピーディーに焼けるので、良いことづくめなのですが、ちょっと目を離していると炭を通り越して灰になってしまうのが難点です。

ドラム缶方式は、上で着火し、火がだんだん下がっていくのですが、火が下がる時に自分の煙で消化しながら下がるので、籾がきれいに焼けます。最後に自動で下にある風口を閉めて、空気を遮断することで自動鎮火してくれるので、火の番がいらないのも魅力です。問題は、ドラム缶の維持費(籾酢液は強酸性のためあちこちのパーツの劣化が激しい)ですが、頂いたものなので文句は言いません。

そば作り名人の脱穀

2020/12/9

12月に入って、そば作り名人を尋ねると、脱穀(打穀)の最中でした。

圃場にブルーシートを広げ、そこに乾燥済みのソバを集め、一輪車に叩きつけて脱穀します。

脱穀の後は、箕で風選です。

以前紹介した唐箕も便利な道具ですが、この箕もスグレモノの道具です。 例えば、風選だけではなく、傾斜を作って大豆を選別したり、篭のように物を溜めたり、運搬に使ったり、昔の人の知恵には驚かされます。

 


ボカシ肥料の作成

2020/11/29

ボカシ肥料の作り方は、以前に高松先生に教えていただきました。詳細は、2016/2/28を参考にしてください。

今回の特徴は、ヤギの糞を入れたことです。

実は、ヤギの糞を畑に撒いたのですが、1ヶ月経っても2ヶ月経っても全然分解する気配がありません。

ヤギ堆肥の成分について、調べてもよく分からなかったのですが、鶏・牛・豚・馬の中から選べと言われれば、馬の糞が近いような気がします。本当は、ウサギが一番近いと思うのですが、ウサギ堆肥の成分も不明なので、馬堆肥を調べてみると窒素・リン酸・カリウムの成分が殆どありません。

ヤギの糞にも恐らく養分が殆ど残っていないので、菌が繁殖しにくいのでしょう。なので、米糠とEM菌のお手伝いをお願いしました。


言わずと知れた、EM菌と糖蜜です。これら100mlずつを10Lの水に溶かし、手で握った時に塊になる程度に、籾殻+米糠の上からジョウロで散水し、水分を与えます。


出来たボカシ肥料を肥料袋に入れて、口をよーく縛り、ビニールハウスにて発酵させます。

今回は、10袋作りました。

来春には、使える状態になっていることでしょう。


おっぱい上手に飲めるかな?

2020/11/27

生まれてから5日目の子ヤギです。

母ヤギは、子ヤギが鳴きさえしなければ、お構いなしで、エサ(草)を食べまくっています。今回は、2回めの出産なので、お乳の出もスムーズなようです。

時々、子ヤギがおっぱいをうまく咥えられなくて、ミルクが地面に落ちることがあります。


乾燥したソバの調製

2020/11/23

脱穀したソバの水分を計ったところ、十分乾燥しているようなので、調製作業に入ります。まずは、葉っぱなどの軽いゴミや未熟で軽いソバを唐箕の風で飛ばします。

風量や選別精度が調整できるので、農業をやろうと思ったら、絶対に必要な一台です。

 


唐箕選別の次は、脱芒機で磨きです。

この脱芒機は優れもので、脱芒と篩選別を同時に行ってくれます。なので唐箕で軽いソバを飛ばした後、脱芒機で枝に付いたままのソバ粒をバラバラに離し、次に選別機で細かなクズを除きます。ここまでやると玄ソバらしくなってきます。実際は、この後にさらに2回ほど唐箕にかけて選別して仕上げます。


仕上がりました。水分は、15.5%で、収量は、49kg/5aでした。反収にすれば、98kgで過去最高の出来でした。お天道様に感謝です。

この次は、粉挽きです。


畑にソバが育っている最中から、気になって仕方がないようだったので、ソバの選別中に出たクズソバをヤギに与えてみたところ、見事に食いつきました。

出産直後の養分補給だから今回だけは特別だよ。それにしても、ヤギの近くには、ソバは置けないな。


小麦の播種

2020/11/22

しばらく天気の良い日が続きそうなので、絶好の播種日和です。

これまでは浪川寛治著「常陸秋そば(ソバの栽培に関しては最も詳しい本)」に書かれている通りに、管理機に作条機を付けて溝を切り、溝の底に種を播いていたのですが、どうも播種の深さが、深くなりすぎて、芽の出が良くない。

ソバ作り名人に尋ねたら「管理機にタイヤを付けて走らせ、タイヤ跡に播種しなさい」とのこと、確かにこれならば、深くなりすぎることはない。師匠感謝です。

ちなみに、タイヤと管理機の延長軸は、オクで落札しました。

播種機は、こだわりの一品です。

偶然、師匠と同じ播種機です。

こいつは、管理人と同じくらい年を食っているのですが、未だに現役です。以前「ごんべえ」なる精密播種機を借りて播いてみましたが、うまくいきませんでした。理由は簡単です。ごんべいを使うためには、圃場の草を完全に取り除き、土も微細に砕かなければなりません。

ところが、管理人の圃場には草は残っているし、土を細かく砕くのも嫌いなので、ゴロ土の状態なので、現代の播種機で適応するものがないのです。

それで、こだわりの一品をオクで探しました。こんなに優れた播種機なのに誰とも競うことなく落札できました。

ヤギが増えた

2020/11/22

畑で草を食べさせておいたヤギが、トラクターを取りに行っていたわずかな間に子供を生んでいました。あまりに急な展開にオッタマゲました。

それにしてもヤギは安産なんですね。生まれたばかりのヤギの濡れた体を母ヤギが綺麗に舐め取ります。


ついさっき生まれたばかりなのに、立ってお母さんのお乳を探し始めます。ところが、なかなかお乳にたどり着けずに、お母さんの脚にチュッチュしてみたり、せっかく乳を見つけてもお母さんが向きを変えて、口から乳が離れてしまい、なかなかうまく行きません。

初乳には体を丈夫にする様々な菌が含まれているので、なんとしてでも頑張ってたどり着くのだよ。なんて言ってみても、そんな理屈は関係ねーだよね。


子ヤギが生まれ、母ヤギのおしりに胎盤が垂れていたので、引っ張り出すと母ヤギは飛びつくように食べ始めました。

本で、動物は出産後胎盤を食べて消耗した体の栄養を取り戻すと読んだことがありましたが、ヤギも同じだとは思わなかったです。


名人によるソバの収穫作業

2020/11/17

管理人の師匠のソバ畑です。

師匠のソバを刈る動作は軽快で、 御年86歳の動きには見えません。

管理人が2列ずつ刈るスピードと、師匠が3列ずつ刈るスピードが同じくらいなので、管理人の1.5倍の速さで収穫していることになります。

流石、我が師匠!


刈り取ったソバは、一掴みずつ地面に並べて乾燥させます(地干し)。

お二人で70アールもの面積をこなすので、オダに掛けたり、島立てしている時間的余裕はありません。刈り取りが終わったら、直ちに脱穀作業が始まります。

収穫時のソバの状態です。

寒さに当たって葉がだいぶ落ちていますが、茎にはまだ緑色が残っており、根もしっかりしています。

2020/11/07に掲載した我々のソバは、まだ葉が残っていたので、もう少し置いて追熟させた方が良かったようです。

この写真より、もう少し経つと茎が枯れて、刈り取りの時にスパッと切れずに根が抜けるようになるので、これも良くはありません。ようするに収穫適期は非常に短いということです。

ソバの脱穀(打穀)作業

2020/11/15

刈り取りをしてから島立てをして乾燥すること一週間、脱穀(打穀)作業です。この時は、広げたブルーシートの上に置いた酒の通い箱にソバの束を叩きつけて、脱硫させました。

お喋りに夢中になって手が疎かになっていたところにカメラを向けたところです。

脱穀後の水分は17.7%だったので、持ち帰って家の廊下に広げ、15.5%以下になるまでもう少し乾燥させます。

全員行いが良かったようで、順調に作業がはかどりました。


ソバの乾燥状態

2020/11/13

11/7の収穫から6日目のソバの水分は、19.4%でした。

もう少し乾いているのかと思ったのですが、収穫時に葉がだいぶ残っていたし、茎も青々としていたので、なかなか乾いてくれません。日曜日に脱穀予定ですが、どうしようかなあ。

島立て

2020/11/12

収穫した後は、ソバの実を乾燥させるために島立てをします。

方法は、収穫したソバを一掴みずつ紐で結きます。その結いた3束を三方向からお互いが支えあるように立てます。

立て方が下手くそだと途中で倒れます。もうすでにいくつか倒れています。

名人の蕎麦畑

2020/11/10

8/24に紹介したソバ作り名人の畑に行ってきました。

畑には、草一本生えておらず、見事な管理です。

 

名人の畑の写真をもう一枚。

こちらの畑にも草は見つかりませんでした。

かくありたいものです。

ソバの収穫(手刈り)

2020/11/07

8/22の播種から11週目(77日目)。今年は台風が来なかったのと、お天気に恵まれたので、ソバが順調に育ちました。こんなに落ち着いた気持ちでソバの収穫ができるのは、初めてのような気がします。


トラスト田んぼに米ぬか散布

2020/11/1

トラストの田んぼは、今年も素晴らしい実りを我々にもたらしてくれました。

米ぬかは微生物のエサです。微生物が活発に働くことで、来年も美味しいお米を提供してください、との願いを込めて、お礼肥えをやりました。

ちなみに、左側にバックホーがあるのは、その先に深いところがあって、運搬機がはまってカメになってしまったのを救出したからです。やれやれです。

クマと対峙するヤギ

2020/10/31

この秋は、日本国中で熊の出没騒ぎがのべつ起こっています。ついに行方市でも熊が出ました。

クマと対峙するヤギ(チコちゃん♀)ですが、両者全く動じません。クマを退治するのだじょ~!


クマがそば畑にまでやってきました。

「どれどれ、今年のソバの出来はどうかいな?

ここまで、台風が来なかったせいで、そこそこ出来ておるではないか。これは収穫が楽しみじゃ。」

おっと反則だ!

突然クマがそばの花を食べ始めました。

ムシャムシャ。んなことあるかい!

ワシはヤギではないぞ!

種取り

2020.10.18

 きょうは「いのちの壱」の種取り(採種)です。今年は、コロナの影響で稲刈り大会は中止となったので、稲扱き(いねこき)はありません。稲扱きとは、櫛のようなもの(千歯扱き)や、足踏みドラム(脱穀機)で籾を稲穂から外す作業です。

 この写真の籾は、コンバインハーベスター(収穫機)で収穫脱穀した状態で自然乾燥したものです。枝梗(稲穂と籾を繋いでる枝)がまだ残っています。枝梗が残っていると種まきのときに機械に引っかかって、正確に播種できないので、困ります。

 収穫したままの籾には、未熟なもの・芒や枝梗が残っているもの・藁などの夾雑物等が混ざっているので、唐箕と芒取り機を使って選別します。この芒取り機にはグレーダーが付いているので、更に良いものが選別できます。

 調製の順番は、最初に唐箕で荒ゴミと未熟粒を飛ばします。次に芒取り機で、芒や枝梗を取り除きます。そしてグレーダーで、皮が剥けて玄米になってしまったものと、剥けた籾殻を除去します。最後にもう一度唐箕を通して、ホコリを飛ばして製品とします。


 これが出来上がった製品です。最初の原料と比べると随分ときれいに仕上がっているでしょう。これを4kgずつネット袋に取り分けて、風通しがよく、ネズミに食われないところに保管して、来年の種まきを待ちます。

 来年の種籾(製品)が出来たら、それで終わりではなくて、機械の掃除を忘れてはなりません。これをちゃんとしておかないと、次に使うときにタネが混ざったり、機械が詰まって修理屋さんを呼ばなければならない羽目になったりします。

 基本、外せるパーツは全て外します。そうした上で、ブロワーやエアーコンプレッサーでゴミを飛ばして綺麗にします。その後、目でゴミや籾が残っていないかを確認し、大丈夫ならば組み上げて、正常に動くかを確認し、片付けます。

朝ごはんの時間です

2020.10.19

 丁度生後2年のチコちゃん(♀)と息子のアル(7ヶ月)です。2匹ともこの時期は、クズ・カラスウリ・セイタカアワダチソウが大好きです。

 クズやセイタカアワダチソウが好物なのはミツバチと同じですね。

 ヤギは草食なので、食物繊維が不足気味ですなんて、お医者さんから言われる経験は無いのでしょう。


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