2014.7.31
韓国では、「身土不二」のスローガンのもと国内産農産物の消費拡大を勧めています。
今日の日本農業新聞一面に「協同組合組織が急増 対米FTA締結を機に 韓国・ソウル」の記事があり、目に留まりました。
韓国の経済状況等、全く知らないでこんなことを言うと的外れかもしれませんが、韓国の労働者間で貧富の差が拡大していることは、報道の通りだろうと思います。
また、韓国はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の道をとらず、FTA(自由貿易協定)の道を選んでいるようですが、農村の生活は苦しくなるばかりなので、標記の様な記事になったのだなと。
それに対して我が祖国日本は、ただボケーッと外国製品が安く入るのを待っている感があります。
今でこそ、都市生活者と農民が手を取り合って、互いの生活を支え合うべき時が来たと言うのに、あまりにも呑気です。無防備です。
辛(しんど)い富士は、昨日やったばかりなので、このネタで落とすのはさすがになあ。
今日は、韓国農民と都市生活者間での協同組合に思いを馳せつつ、エンディングとしたいと思います。
それじゃあ、またね。
2014.7.30
花酵母の話題はどうなったのだと心配されていた皆さま、お待たせしました。
7/13~7/27の期間開催された”ふるさと山百合まつり”が閉幕し、オーナーの関野さんより入山が許された7/28の写真です。
我が茨城アイガモ水田トラストでは、選りすぐりの人材を結集し、やまゆり隊を組織しました。
早朝10:00にベースキャンプに集結すると、標高30mの頂を見上げ、登山家である管理人の魂が「早く登れ」と騒ぎ立てるのをグイッと押さえつけ、ポケットに忍ばせたスニッカーズの存在を左手で確かめた。
「これさえあれば、例え遭難しようとも一週間は大丈夫だ」
傾斜角6度の道が、まるで絶壁の様に我々の前に立ちはだかる。
登山開始から10分、足が重い。もしや高山病か。
しかし、ついに我々は秘境に到達し、誰も見たことのない幻の花に巡り合った。
山百合の採取を1時間で終えると、車を飛ばすこと1.5時間。
筑西市の来福酒造に到着すると、偶然店にいた社長に今朝命がけで採取した山百合を無事手渡すことが出来ました。
この山百合から酵母が取れるかどうか、山百合の酵母からできたお酒ってどんな香りがするのだろうか、夢は広がります。酵母抽出の舞台は東京農業大学短期醸造学科へと移るわけですが、本日はこれにて終了となります。
花酵母については、また日を改めましてのご紹介とさせていただきます。
さいなら、さいなら、さいなら
2014.7.29
韓国に新たな歴史が開かれようとしています。
写真右の沈載源(シン・シャウォン)さんは、旅行先として古野農場での研修を選び、その経験を活かして韓国で実践を始めました。
古野さんは、韓国の人達に常に「合鴨放飼期間が1ヶ月では合鴨の効果が解り難いので、2カ月放飼をしてみませんか」と言い続けてきました。
韓国で合鴨を1ヶ月で引き上げる理由は、良く判りませんが、鴨肉屋の都合が大きいような気がしました。
古野さんがそう言い続けて15年以上。漸く、実践者が現れました。
韓国に合鴨農法の視察に行くと、どこの村のどの田んぼも、同じ鴨小屋(金属の檻)が設置されているのが目に留まります。
鴨小屋は、政府が合鴨農家に助成してくれるのだそうです。
韓国の合鴨農法は”電気柵は使わず、通常のネットで田んぼを囲い、日中田んぼに鴨を放し、夜間は鴨を小屋に戻す” 韓国方式の合鴨農法が、総ての合鴨農法の田んぼで実施されています。どこの合鴨農法田でも同じやり方です。
一方日本では、各農民が、その地方の気候や天敵や経済的・社会的要因などと折り合いを付けながら、それぞれが工夫をしながら、独自のやり方で合鴨農法を実践しています。ですから、100人集まれば、100通りの合鴨農法が見られます。
この違いは、農業に対する政府の立ち位置の違いが大きいのかもしれません。
韓国農民が日本を視察して「合鴨の集団圃場が見られなかったのは残念です」と言われましたが、この理由は、まさに上記の事と関連しています。
韓国の農民は、日本農民以上に保守的に映る場面がありますが、そうした中で新たなチャレンジャーが現れたのは、吉報です。きっと、何かを韓国の合鴨農民にもたらしてくれることでしょう。
日本の挑戦は如何に...。
2014.7.28
2.韓国の発表
韓国からはまず、朱亨盧(ス ヒョンノ)さん(写真左から二人目、中央は萬田正治・古野隆雄元代表)が発表してくれました。
朱さんは、当時プルム農業高校の洪校長先生から「日本で合鴨農法を学んでくるように」言われ、古野さんの農場で研修をし、洪城郡に合鴨農法を紹介した人です。
今回は、2006年第5回アジア合鴨シンポジウムにおいて公表された”洪城郡文堂里村の100年計画”の実施状況について説明してくれました。
当時、管理人は「100年も先のことを語って、ヘソが茶を沸かすワイ」くらいにしか思っていなかったのですが、なんのなんの話を聞くと、着実に一歩一歩実現させているようです。
1950年代、洪城郡文堂里村にいた二人の牧師さんが、洪城の将来を思い、有機農業を題材にして生活について教える農業高校を私立で設立しました。
この農業高校卒業生を核にして生協・農協・銀行等を整備し、有機農業を拡大しつつ都市との連携を強化し、1994年からは、合鴨農法を導入しました。
2006年に洪城郡文堂里村100年計画を策定し、これまでに教育農場・育児センター・農産物加工所・図書館・歴史館・鍼灸所・建築組合等を実現してきました。
まさに、教育・加工・販売・健康・文化・歴史等の総ての分野を網羅し、村の中で自立的にやっていける仕組みづくりをしています。
結局、100年計画で始まったわけではなく、1950年代から始まった農村作りの精神が、脈々と受け継がれて現在に至っており、100年計画はただそれを目に見える形にしたに過ぎないと言うことだすね。
日本にはない、長期スパンに立ったビジョンの不屈の精神と実践者たちに敬愛の意を表します。
2014.7.27
今回の日韓合鴨農民交流は、7/25~7/29日のスケジュールで行われたのですが、その内2日間だけ参加してきました。
26日の日韓合鴨フォーラムでの日本側、韓国側双方とも内容が濃かった。また発表資料の質、通訳者の数、通訳者のレベル、農民交流での話の内容どれも期待以上でした。
期待外れだった点については、大会委員長に直接伝えたので、ここでは触れません。
写真は、左から合鴨農法先駆者の古野隆雄さん、韓国に合鴨農法を普及定着させた朱亨盧さん、国際部の管理人、韓国語ペラペラの福岡県人 都津川正則さん。
1.日本の発表
”食”にこだわり続けるうどん屋の店主 大倉秀千代さん(写真左)が報告しました。
大倉さんは、母親の病気を機に都会から田舎に戻り、家業のうどん店と農業を継ぎます。
田んぼで合鴨農法を実践し稲を収穫すると、その裏作で無農薬の小麦作りの二毛作をして、家業のうどんの原料にします。
が、原料が足りなかったことから、地元の農家にお願いし、小麦の無農薬栽培に取り組んでもらいます。
小麦粉は毎日自家製粉し、半分をうどんに、残りの半分をパン屋と菓子屋に供給します。
うどんは年間6万人分を無農薬栽培の自家製粉小麦で賄い、鴨肉もうどんと一緒に食べさせています。
うどん屋のすぐ下の空き地では、戦国時代に行われていた「福岡の市」を復活させ、生産者・加工業者・地域・行政・大学などと連携し、毎月「福岡の市」を開催して、101回目を迎えました。
「備前福岡の市」については、下のウェブサイトから
http://ichimonji.ne.jp/fukuoka/about.htm
2014.7.26
日韓合鴨農民交流のため、岡山へ行きました。
お~い、帰って来いよ~、帰って来いよ~、帰って来おおおおいよー。
2014.7.25
草刈りのまとめをします。
1.草は、膝よりも高くなると刈った草が、次に刈ろうとする草の根元にかぶさって来て、刈りにくいので、膝より下を目安に刈るようにします。
2.草の中でもあまり背が高くならずに、カメムシを呼ばない草を増やすような選択的な借り方をします。
3.隣接圃場が穂が出る直前の時、または穂が出た後の場合には、刈取りはしません。
4.刈った草は、水路や田んぼに落とさないようにします。
5.草刈り機の刃は、研いでいつでもビシバシ枯れるようにしておきます。
以上です。
2014.7.24
さて、それではお約束の収穫期の稲の写真です。
車線を引いた部分は、本来ならば、黄色く登熟していなければならないのに、緑色をしています。
何が起こったのでしょう?
この写真は、道路から写したもので、管理人の後ろには、造園屋の資材置き場があります。
この造園屋さん、草が伸びたので、10日ほど前に草刈りをしたのだそうです。
何の問題もないように思われますが、実は大きな間違いがありました。
その草叢には、カメムシたちが快適に生活していたのです。
それが突然、草を刈られてしまったので、居場所を失ったカメムシたちが、一斉に目の前の田んぼに直行しました。
その田んぼの稲がまだ若い稲だったら、カメムシたちは、これは食えないやと思って、またどこか他の場所に行ったのでしょうが、あにはからんや、そこには穂を出した稲が待っていました。
稲の穂はカメムシにとって最高のごちそうです。おもてなしです。
田んぼに住み着いたカメムシたちは、籾の汁を吸いながら卵を産み、増殖して被害を拡大させました。
本来ならば、黄色い穂をたわわに実らせて収穫を迎えるはずだったのですが、実を吸われてしまった稲は、葉に蓄積した養分の行き場を失って、いつまでも緑色をしたまま突っ立っていました。
結局、隣接する田んぼ3枚が犠牲となり、その造園屋さんは、草刈りのタイミングについて深く学ぶことになったとさ。
2014.7.23
農学の世界での雑草の定義は「目的とする作物以外の植物」なので、ジャガイモ畑に人参が生えていたら雑草と呼ばれる。
平和主義者の管理人は、もう少し心が広くて、草とも友達になろうとしている。
だから、草刈りの時に総てを根絶やしにするなんてことは考えずに、こいつは残しておこうと思う草もある。
例えば、クローバー、芝、ハーブ、彼岸花などがそれに当たる。
こいつらが増えてくれると、高い草が減るので、除草の手間が楽になる。
田んぼの畦に草が生えるのを嫌って、除草剤をぶっかけている人がいるが、絶対に後から困ることになる。
それは、畦が大雨の時などに水を保持できなくなって、土砂崩れを起こすことで説明できる。
加えて、害虫の住み家である雑草地は、天敵昆虫の生息地でもあるのだ。
そんな場所を除草剤で一網打尽して、シメシメと思っている輩(やから)は、ろくな死に方をしない。
きっと、そうなるはずだ。
これでいいのだ!
2014.7.22
田んぼの畦(あぜ)の草刈りについて少し書きます。
農家の人は、ただ漠然と草刈りをやっているのではなく、ちゃんとした目的をもってやっています。
①田んぼに草を侵入させて稲の生育を妨げないこと
草の田んぼへの侵入経路はいくつかあります。例えば、畦から、灌漑水から、風に運ばれて、トラクターなどの機械にくっついて、鳥や獣に運ばれてetc...
そうした中でも厄介な草とそうでもない草とがあります。
以下に管理人が特に厄介だと思っている草を列挙します。
(1)クログワイ
イグサの仲間で、夏に一斉に伸びて秋に一斉に枯れる。この時に稲を抱き込んで倒れるので、機械で収穫できなくなる。地下茎で増えるので、地上部だけ刈り取っただけで、根っこごときれいに抜き取って田んぼの外に運ばないと元の木阿弥となる。
(2)クサネム
マメ科の雑草で、豆の大きさ・比重が玄米と同じくらいで、稲の収穫時期に実るので、稲と一緒に刈り取ると、その後の機械選別では、まず抜けない。最近では、色彩選別機で抜けるようになったものの、農家レベルで持っている人はまだまだ少ない。ご飯と一緒に食べると石を噛んだようなブルーな気になれる。
(3)ヒエ
イネ科。穂が出るまでは、外観がそっくりなので、収穫期まで気が付かないことが多い。いわゆる擬態ですな。稲は一粒が100倍に増えるが、ヒエの種は1万倍と言われ、その繁殖力のすさまじさには驚かされる。ヒエ―!!
(4)キシュウスズメノヒエ
こいつもイネ科。湿地を好み田んぼの表面をマットの様に這いずり回り、途中で切るとどんどん増殖する、切らなくても増殖する。とっても始末に負えないヤツ。畦から田んぼに侵入する前に刈り取らないと大変なことになる。と判ってはいるが、刈っても刈っても田んぼの中にどんどん伸びていく。何メートルも伸びたのをきれいに抜き取れたときは、なぜか快感を感じさせてくれる。
②畦から田んぼに害虫(主にカメムシ)を入れないこと
これについては、驚きの写真があるので、後日改めて解説します。
アディオス、アミーゴス
2014.7.21 [海の日]
世間は海の日ということで、海に出かけて行って波とたわむるのが定番なのでしょうが、海洋国日本の海の恩恵に感謝しつつ、鮭の味噌汁を食べたので良しとしよう。
本日は、合鴨ネットの巻取り作業です。
この作業をするにあたって、いくつか覚えたことを列挙します。
①ネットを田んぼから上げる日まで、田面を乾かさない。特に当日は水をガバガバに入れておく。そうしないと、ネットに泥が絡みついて引き上げるのに骨が折れる。ちなみに、これを覚えるまでネットに絡みついた泥を落とすために、川でネットを洗ってから回収してました。(手間だねぇ)
②田んぼからネットを引き上げる日まで、ネットに草の根っこが絡み付かないように、カモさんに協力をお願いしておく。カモさんの協力が得られなかった場合は、骨が折れるどころの騒ぎではない。管理人の場合、ネットを田んぼから引き上げた翌日に、腹筋がつって息が出来なくなり、3回ほど病院に運ばれました。(アホやん)
②巻き取る前に、ネットを真直ぐ伸ばす。巻取側をネットの下側が常に来るようにする。巻取は時計回り。と決めておくと、次に使う時に、同じ向きに回転するので、悩まずに広げられる。(実際にやってみないと判らないよね)
③巻き取りながら、穴を見つけたら、印をつけておき、次のシーズンまでに修理しておく。ここでは、良く目立つように黄色のテープを使っています。こうやって修理をしながら使っているお陰で、修理する度にネットが丈夫になっていく様で、20年前のネットが未だに現役です。(どれだけ長持ちさせる気なんよ)
巻き取り機は、耕耘機のホイールとパイプハウスのパイプで作成しました。(今は亡き、じいや作)
合鴨の米作りは、ほとんどが一人で出来る作業ばかりなのですが、このネットの巻取りだけは二人いないと平らにピシッと巻けません。(文句も言わずに手伝ってくれる息子で良かった)
2014.7.19pm
西蓮寺は、茨城アイガモ水田トラストの田んぼから直線距離1000mの所にある由緒正しいお寺で、かつては「西の比叡山、東の西蓮寺」と呼ばれていました。
特に、山門や大銀杏・相輪橖(そうりんとう)・春の桜・
西蓮寺の法要(http://www.city.namegata.ibaraki.jp/index.php?code=1345 )などが有名で多くの人で賑わいます。
西蓮寺については、悔しいですが以下のHPの方が私の説明よりもはるかに詳細で分かりやすいので、そちらを参照してください。
http://www.rekishinosato.com/sairenji.htm
そして、最近では西蓮寺から続く里山の山百合も多くの人の目を楽しませてくれます。
ここでは、山百合の里のオーナーである関野氏の案内で、山の散策に出かけました。
関野さんに言わせると、もともとは山百合を守るために始まったのではなく、林をきちんと管理していたら、山百合の群生地となり、それが多くの人の目に留まって、人が集まるようになったのだと伺いました。
2014.7.19am
本日は、茨城アイガモ水田トラストのメンバーが案山子作りのために集まりました。
それぞれが、自分のイメージに合う案山子を作りました。
あれれ、人と見間違うばかりのものもあります。
これはもう案山子と言うよりは、むしろマネキンですね。
田んぼの警備頼みましたよ。
お昼には、合鴨米100%の手作りパスタと、「笑鴨」を作った時に出た酒粕を使ったガスパッチョを頂きました。
もちもちとしていて、ちゅるるるーと言った感じです。
御馳走様でした。
画像ギャラリーは、写真をクリックし、拡大してお楽しみ下さい。
2014.7.16
今年も山百合の里の一般公開が始まりました。
オーナーの関野謙一氏は、里山の原風景を作りたくて、何十年もかけて山百合を育ててこられたとか。
開園当初は、心無い人たちが花を折ってしまったり、根っこごと掘り上げて持ち帰ってしまう人たちがいて、山を荒らされることがあり、その対策に頭を悩ましたということです。
それでも人を雇って、そこに居てもらい、変なことをする人がいたら注意してもらうようにして、ようやく美しい、人に感動してもらえる風景を保つことが出来ていると話しておられました。
今度の土曜日は、アイガモ水田トラストのメンバーで関野さんの生の話を聞くことが出来ます。
楽しみにして下さい。
2014.7.15
日曜の作戦では、結局1羽の合鴨を取り逃がしてしまいました。
1羽だけ逃げられると言うのは、一番手こずるパターンで、業界では大馬鹿さん太郎と呼ばれます。
1羽になった合鴨は、警戒心の塊で、稲の草叢の中に入り込んでしまって、決して人前に顔をさらすことはありません。
そして収穫が終わった時に、漸く捕まるのが定番です。
収穫まで、稲の穂を食べ続けるので、田んぼは荒らされてしまいます。
そこで、司令部では新たな作戦を考案しました。
名付けて”Operation Kamodachi (カモダチ作戦)”。
5.9のブログで紹介した鴨之助と鴨衛門にお手伝いを頼みました。
この二羽は、たいがいは暗くなると鶏小屋に戻ってきて「俺たちも中に入れてよー」って顔をして待っています。
もし水遊びに夢中になって時間を忘れてしまったとしても、カミさんが呼べば、必ず帰ってきます。
なぜ、そんなにカミさんに従うのかと言うと、どうもカミさんが餌に見えるらしいのです。
まあ、それはさておき、日曜と月曜は、手ブラで帰ってきた鴨之助と鴨衛門だったのですが、三度目の正直、今日はちゃんと新米カモちゃんをエスコートして帰って来てくれました。
Mission Complete(任務完了)!
2014.7.14
前日の7/13(日)、我々カモちゃん捕獲司令部は、いつもの様にエサでカモちゃん達を一カ所に集め、ネットで一網打尽にする計画を立てました。
なぜこの時期かって?
カモは、稲の穂が出ると今までエサにしていた米がありとあらゆるところに現れるので、バイキング状態になる。
だから、穂が出るのと同時に鴨を田んぼから上げるのがセオリーなんだ。
だけど、まだ稲の穂は出ていない。穂の赤ちゃんが茎の中に出来て、徐々に育ちつつあるところだ。
じゃあ、なぜ今なんだ?
それはね、今週と来週ではカモの賢さが全く違うからなんだ。
今週の鴨は、従順だけれども、来週の鴨の気難しいったらありゃしない。
なんで、そんなことが分かるのか。
それは長年の経験です。
2014.7.13
お待たせしました。
合鴨農法米の純米酒「笑鴨」の1800mlボトル、ようやく店頭でお求めいただけるようになりました。
見て下さい。この風格。
隣の元祖合鴨農法古野さんの「一鳥万宝」に全く引けを取らない立派さじゃないですか。
720mlで減るのを気にしながら愛飲して下さっていた貴方。
もう何も気にすることはありません。
湯呑になみなみと注ぎ、がぶがぶとやって下さいまし。
暑さなんて忘れて、これで今年の夏は乗り切るどー!(笑鴨)
2014.7.12
今日と言う日が来るとは思ってもいなかった。
突然襲ったこの感動をどう表現すればよいだろうか。
なんて、書き出すといったい何があったのかと誰しも思いますよね。
実は、本日茨城合鴨水稲会の夏の現地検討会で、栃木県益子町の合鴨農家Kさんを訪問しました。
谷間に位置する田んぼには、山からの湧水が滔々(とうとう)と流れ込み、台風一過、空は澄み渡り、夏の日差しがじりじりと照りつけるも、そこに流れる時間は実にゆったりとしており、まるで桃源郷に迷い込んだのかと錯覚するばかりでした。
田んぼのカモさんたちは、突然の来訪者たちを前に、身じろぎもせず、真直ぐにこちらを見返してきました。
驚いたことに、家の背に山を抱えているにもかかわらず、鳥の気配が全くしませんでした。
あまりの熱さに、巣の中でぐったりとしているのでしょうか。
訪問先の住人Kさんは、こだわりが人一倍強い方の様で、自分専用の鴨の解体施設・花用の全自動型ガラスハウス・今は住人のいない10坪ほどの山羊小屋・1000年は経っているだろうと思われる大きな松の幹をくり抜いた囲炉裏・漆黒に輝く自在鍵と太い柱。
見ては驚き、また観ては驚きの連続で、実に楽しい一日でした。
最後に、これまで決してつるむことを良しとしなかったKさんを茨城合鴨水稲会の新メンバーとして迎えることに成功しました。
以上 報告終わり。
2014.7.6
昨日の続きです。
田んぼの回りに電気柵どころか漁網すら見当たらない田んぼは、どこにでもある普通の田んぼです。
違うのは、そこに合鴨が飼われていることだけです。
こんな無防備な状態で、カモちゃん達は外敵に襲われることは無いのでしょうか。
不思議に思った管理人は、Tさんに聞いてみました。
Tさんの話を要約するとこんな感じです。
田んぼの回りの草を刈らずに伸ばし放題にしているので、そこが隠れ家になり、外敵からは発見し難くなるのではないか。
田んぼは台地の上に位置し、近くには山や林が存在せず、鳥の棲家となる場所が無い。
遠くをカラスが通り過ぎることはあるが、もう子育ての時期は終わっているので穏やかである。
近くには野良犬もいないので、それほど外敵を気にする必要はない。
5月末に鴨の放飼を始めたが、これまでやられたのは2羽のみである。
所変われば品変わる
奥が深いです。
2014.7.5
読者の皆さんを煙(けむ)に巻くような話をしましょうか。
かく言う私もにわかには信じ難いのですから、信じられなくても仕方ありません。
ちょっとした相談事があって、2月より新たに茨城県合鴨水稲会の代表に就任した茨城町のTさんのお宅を訪問した際に、アイガモの様子を見せていただきました。
そこで私は、信じられない光景を目の当たりにしました。
「それは、CM②の後で」とTVならば勿体付けるところですが、まあ勿体付けずに話しましょう。
Tさんの田んぼには、カモさんがいる田んぼには、本来あるべきはずのあるものが無かったのです。
その或るものとは一体なんでしょうか? それが問題です。
ハイ、スーパーひとしくんでお願いします。
答えは、電気柵じゃあないですか?
ブブー。そうぢゃありません。
なんとそこの田んぼには、カラスの襲来からカモちゃんを守るテグスも、犬の侵入を防ぐネットも何もなかったのです。
残念ながら、スーパーひとしくんは没収です。
つづく
2014.7.4
こう毎日雨ばかりだと、ぼやきたくなってしまいます。
雨が降る度に草は生えて来るし、かと言ってカルチ(耕耘機の小さいヤツ)はかけられないし、種を播きたくても畑には入れないしで仕事はたまる一方だし...ヤレヤレ┐(-.ー;)┌
ところで、最近合鴨水田トラストの集まりの最後に整体教室が開催されています。
あくまでもプログラムの外でのことですが、これが非常に評判が良くて、トラストの行事よりもこちらの方が人気が高くなりつつあります。ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
写真では分からないかもしれませんが、使用しているベッドは、顔の所に穴が開いていて、うつぶせになっても息が苦しくならないプロ仕様のやつです。
もちろん教えてくれる先生の腕も間違いなくプロの技です。
以前、飛び込みで入った整体師さんの所では、体が痛くなっただけで、さっぱりでしたが、こちらは気分爽快です。グッ・ジョブ! (o^-')b
整体をした後にはお風呂に入ってはいけないことも初めて知りました。
2014.7.2
管理人の所のペットの鴨ちゃんたち、鳥小屋の戸を開けると飛び出してきて、玄関にまっしぐら。
そして、そこにある白い靴を二羽で奪い合うのです。
大きくなって、顎が強くなったせいか噛まれると悲鳴を上げるくらい痛いのです。
白い靴を履いて庭に出ると、この二羽がやって来て噛みつくの噛みつかないの、すごい騒ぎです。
管理人はやられないのですが、家のカミさんがいつも被害にあっています。
こらっ!逮捕しちゃうぞ。
いいね!して下さった皆様へ、本当に有難うございます。
健全な食卓は、健全な未来を創る。
健全な社会のために、健全な食材と楽しい情報をお届けします。